もうお願い 毒を盛って頂戴
痩せっぽっちばっかのこの世界で
喰い意地張ってみたい なんて
浅はかで そうね気が気じゃないわ
凝り固まったパンプス纏って
朝晩問わず 稽古
鬼ごっこで御御足は血塗れ
濡れぬ先の傘なんて抜かしてますが
おめおめ逃げだしゃ不甲斐が無いやと一蹴して
無勢が しめしめ付け入る隙を
今かと伺ってんだ
足りない 足りない
足りないって唄っても
愛無いだのこんなのインチキだのと叫ぶ声
幸い外野如きのあなたなんかと違うから
唱えても得も知れぬ何かが締め付けて
誰と比べても私には何か足りないや
『あんたの旦那は私の旦那よりも安月給ね』
『あんたの見た目と雰囲気取ったら何も残んないね
『あんたは主役じゃあ無いですね』
『あんたの力じゃあ無いですね』
けんもほろろに 馬鹿も休み休みさ
言えや言えや言えや
もうカメオ求めた
躾に尾を付け品評会気取り 気分はどう?
ほら皆が望んでた怪物様のお出ましさ
まあいいや まあいいや
まあいいや 割り切ったって
何気ない言葉の坩堝 濁り共が有刺鉄線に
変えたい 換えたいよ こんな不完全有心体
それなのにあなた 偽って嗤って
朽ちるまで踊ってくれるの?
憂鬱と飢餓に支配されて
一度取り零した覆水を私に返さないで
どうせ瞬く間に飽きられるわなんて思ってるんでしょう?
君の創る声ずっと苦しそう
何も聞き取れないよ 伝わってこないよ
最初から駄の烙印押して
目の前で吐けもしないような臆病者“チキン”にさ
なんかさ 喰われないで
にこにこ貶して つべこべ言わずに
いってらっしゃい ねえ
さあ大変長らくお待たせしました
本日のメインディッシュです
足りない 足りない
足りないって唄っていよう
だらしがないですわもう駄目駄目だのは無視る方へ
価値無いで勝ちたいよ 精巧なんて求めないでよ
醜さが募って縋った私をその眼に映してて
ああいたい あいたいよ
あなたどんな顔してるかな
ねえ きっと解んないでしょうね
やっぱり誰と比べても私には足りないや
誰も取るに足らないや
バイバイ 幸い喰えない私の人生が
あなたの腹を満たすなら本望でした