Haine Kleine
この世界がそうだよずっと ねえずっと
甘いものに焦がれていたのは
Haine Kleine
産まれ落ちてきてからずっと
もう酸い生活を
味わっていたくは無いから
汚い水辺で住む鳥は
綺麗な水辺の餌は取らないと知って
多少なりとも口調に身の振り方と
取り付く島だけは考えてきた
黄金色の麻痺毒を飲み乾し 店を後にした
今宵は菩薩に成ろうか
はたまた浮浪者にでも堕ちようか
随分お早い御出迎えね ベルボーイ
彼は『手薬煉引いて待ってました』と
くすり、嗤う
Haine Kleine
この世界がそうだよずっと ねえずっと
臭いものに蓋してきたのは
Haine Kleine
皆穴だらけの心を見透かされないように
生き抜いていくしか無いからさ
生活の為 遂には臓器を売って
金にした青年 それを嘲る
無償無料 奴隷商人共
どちらが愚かかは明確だもの
だがどちらが哀れかと問われてさ
言葉が喉に詰まった
葡萄色の含嗽剤で口を濯ぎ
流し込んだんだ
Haine Kleine
本当の愛はきっとさ在ると
そう絶対在ると 唱えていたのは