ナイトルール 2020.12.25

意味がないな きりがないな
とってつけたような態度
逃げてたいな 好かれたいな
芝居めいたようにSmile

僕を知った 君は知った
触れてなんかなくとも
『ただぽつんと立ち竦んだ
あの虚勢の塔のよう』

僕の嘘と嘘と嘘と嘘の間 その間
君の嘘と嘘と嘘で清算しよう

ビルの合間 冷えたライター
とってつけたような幸
寂びた雑踏 溺れまいと
藻掻く僕たちを食む

『さよなら』って息を吐いた
痛みなんかないんでしょう
壊したいな 忘れたいな
痛みなんかない間に

僕の嘘と嘘と嘘と嘘の間 その差異が
くたびれたネオン街のルーフに靉靆として
また夜が始まった

アスレチックに飛び乗って
君は舞った 君は舞った
棄てられたライト身に纏って
君は舞った 僕は観てた
廃れたモールに忍び込んで
朝を待った 踊る君が
眩しくてもう日はいらないって
僕は思った 君は泣いた
夜が去った

なんの弁明にしたって
綺麗事だってわかってたよ


煮ル果実